児童発達支援と放課後等デイサービスの違いとは?子どもに合ったサービスを選ぶための用語解説
- 豊留 侑莉佳
- 3 日前
- 読了時間: 6分
お子さんの成長や発達について気になることがあると、「どこに相談すればいいの?」「どんなサービスがあるの?」と不安になりますよね。特に初めて療育について調べる保護者の方にとって、「児童発達支援」や「放課後等デイサービス」といった専門用語は分かりにくく感じるかもしれません。

この記事では、それぞれのサービスの違いや特徴を分かりやすく解説し、お子さんに最適な支援を見つけるお手伝いをします。
目次
児童発達支援施設と放課後等デイサービスとは?
まずは、それぞれのサービスがどのようなものなのか、基本的な内容から確認していきましょう。
児童発達支援施設とは
児童発達支援は、発達に課題や不安のある未就学の子どもを対象とした支援サービスです。厚生労働省では「日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団生活への適応訓練、その他必要な支援」と定義されています。
具体的には以下のような支援を行います:
基本的生活習慣の習得支援:着替え、トイレなどの日常生活で必要なスキルを身につける練習
コミュニケーション能力の向上:言葉の発達や他者とのコミュニケーションを促す活動
運動機能の発達支援:体を動かす遊びや運動を通じて、身体機能の発達を促進
社会性の育成:集団活動を通じて、ルールを守ったり他者と協力したりする力を育む
放課後等デイサービスとは
放課後等デイサービスは、学校に就学している6歳から18歳までの障害のある子どもが利用できるサービスです。学校の授業終了後や学校休業日に、生活能力向上のための訓練や社会との交流促進などの支援を行います。
主な支援内容は以下の通りです:
学習支援:宿題のサポートや学習習慣の定着
生活スキルの向上:身の回りのことを自分でできるような練習
社会体験活動:外出や買い物体験など、社会生活に必要な経験を積む機会の提供
余暇活動:スポーツや工作、音楽など、楽しみながら様々な体験ができる活動
児童発達支援施設と放課後等デイサービスの違いは?
ここからは、2つのサービスの具体的な違いについて詳しく見ていきましょう。

違い①対象年齢
最も分かりやすい違いは、利用できる年齢です。
児童発達支援:0歳から6歳(未就学児)
放課後等デイサービス:6歳から18歳(就学児)
つまり、お子さんが保育園や幼稚園に通う年齢であれば児童発達支援、小学校に入学してからは放課後等デイサービスが対象となります。
違い②支援内容
年齢が異なることで、支援の内容や目標も変わってきます。
児童発達支援の特徴
子ども一人一人の個性を尊重し、発達段階や性格を考慮した活動の提供
遊びを通じた学びが中心
保護者への支援やアドバイスも重要な要素
個別や小集団での活動が多い
放課後等デイサービスの特徴
学校や家庭以外の第三の社会的居場所
教育や医療では提供できない遊びを中心とした活動
より実践的な社会スキルの習得
学習面でのサポート
違い③利用料金
どちらのサービスも、厚生労働省の定める障害福祉サービスのため、利用料金の仕組みは基本的に同じです。
利用者負担:原則として費用の1割(所得に応じて月額上限額あり)
月額上限額:
非課税世帯:0円
一般世帯(市町村民税課税額が28万円未満):4,600円
上位所得世帯(その他):37,200円
ただし、施設によっては別途おやつ代や材料費などの実費がかかる場合があります。
数ある施設から子どもに合った施設を見つけるには?
湯沢市や秋田県内には複数の療育施設があります。その中からお子さんに最適な施設を見つけるための方法をご紹介します。

方法①保健師さんに相談する
市町村の保健センターには、子どもの発達に関する専門知識を持った保健師が配置されています。お子さんの様子を詳しく聞いてもらい、適切なサービスや施設について相談することができます。
相談できる内容
お子さんの発達について気になること
どのような支援が必要かの判断
利用可能な施設の紹介
手続きの方法
方法②管轄の自治体窓口に相談する
市町村の福祉課や子育て支援課では、障害福祉サービスに関する手続きや相談を受け付けています。利用するために必要な受給者証の手続きも、こちらで行います。
窓口で相談できること
サービス利用の手続き方法
受給者証の発行について
利用料金の詳細
地域の施設情報
方法③施設の特徴や強みを把握する
施設によって、得意とする支援内容や療育方針が異なります。見学や体験を活用して、お子さんに合った施設を見つけましょう。
確認したいポイント
職員の専門性(言語聴覚士、保育所や学校で発達に課題や不安のある児童への指導経験者など)
支援プログラムの内容
施設の雰囲気や環境
保護者との連携方法
送迎サービスの有無
保護者として知っておきたいポイント
最後に、療育サービスを検討する際によくある質問や、安心して相談するためのポイントをまとめました。
よくある質問
Q. 診断がなくても利用できますか?
A. 医師の診断がなくても、発達に心配があるお子さんは利用できる場合があります。まずは市町村窓口や施設に相談してみましょう。
Q. 通園・通学先と並行して利用できますか?
A. はい、保育園や幼稚園、学校に通いながら利用することができます。むしろ、日常生活の場と療育の場を組み合わせることで、より効果的な支援が期待できます。
Q. 利用回数に制限はありますか?
A. 受給者証に記載される「支給量」によって、1か月に利用できる日数が決まります。お子さんの状況に応じて市町村が決定します。
安心して相談するために
療育について初めて考える保護者の方にとって、「本当にうちの子に必要なの?」「周りからどう思われるの?」といった不安は自然なものです。
大切なのは、お子さんの成長をサポートする選択肢の一つとして療育を捉えることです。早期の支援により、お子さんの持つ力を最大限に伸ばし、自信を持って成長していくお手伝いができます。
まずは気軽に見学や相談から始めてみてください。専門スタッフが丁寧にお話を聞き、お子さんとご家族に最適な支援方法を一緒に考えます。
やさしい森のポロでは、お子さん一人ひとりに合わせた支援を行っています。見学・ご相談はお気軽にお問い合わせください。

湯沢市での療育について、秋田県内の児童発達支援施設や放課後等デイサービスについて、何かご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。お子さんの成長を一緒にサポートさせていただきます。
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